EXHIBITIONS

YUKIMASA IDA:Crystallization

© IDA Studio

『YUKIMASA IDA:Crystallization』表紙

 画家・井⽥幸昌の国内初となる作品集の刊行を記念した展覧会「YUKIMASA IDA:Crystallization」が、銀座 蔦屋書店のイベントスペース「GINZA ATRIUM」で開催される。

 井田は1990年鳥取県生まれ。2016年東京藝術大学油画専攻卒業、19年同大学大学院油画修了。一貫して「一期一会」を制作のコンセプトに、二度とない「いま」を表現し、画面上に過去と現在を同時に投影させた作品を通して、他者という不可思議な存在に対する問いを考え続けている。

 16年に現代芸術振興財団主催の「CAF賞」で名和晃平賞を受賞。17年にレオナルド・デカプリオファウンデーションオークションへ最年少で参加し、18年にはForbes JAPANが表彰する「30 UNDER 30 JAPAN」のひとりに選ばれた。主な個展に、「King of limbs」(カイカイキキギャラリー、東京、2020)、「Rhapsody」(Mayfair London、ロンドン、2019)、「Portraits」(銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM、東京、2019)などがある。
 
 6月2日に刊行予定の作品集『YUKIMASA IDA:Crystallization』(美術出版社)は、井田が一貫して取り組んできた作品のメインコンセプト「一期一会」に基づく人物画、抽象画、彫刻など幅広い作品を紹介するほか、10メートルを超える未発表の大作《箱庭 -創造的な寓意-》を折り込みで収録。今年30歳を迎える井田がスターダムに駆け上がった20代の画業を、大判サイズで贅沢に堪能できる1冊となっている。

 作品集は通常版に加え、描き下ろしの油彩作品の⼀部が表紙となった特装版を200部限定で刊行。販売は、アートECサイト「OIL by 美術手帖」の特設サイトにて抽選受付を⾏う(申込受付期間:6月2日~6月30日、5月14日に特設サイトにて事前告知を開始)。当選者には特装本に加え、株式会社リコーの協⼒で制作されたプリント作品《Portrait》(10⾊・各20エディション)と、表紙作品の全像を掲載したポスターをセットで送られる。

 銀座 蔦屋書店で開催される刊行記念展「YUKIMASA IDA:Crystallization」の会期は6⽉2⽇〜30⽇まで。本展では、『YUKIMASA IDA:Crystallization』の特装版全点を⼀挙に並べて展⽰する最初で最後の機会となる。