EXHIBITIONS
ちひろ 色のない色
秋のさわやかな風、夏の強い日差し、雨にけむる街並み。いわさきちひろは、水に溶けて広がる水彩絵具の特性を生かして様々な色をにじみ合わせ、ときには紙地の「白」を効果的に使って、色のない「水」や 「光」、「空気」までをも巧みに表現した。
また鮮やかな色だけではなく、鉛筆や墨の色も、ちひろにとっては、あらゆる色を想像させることのできる色彩であり、真紅のダリアや七色の虹、夕日に染まる空などをモノクロームの世界のなかに描き出した。
本展では、ちひろが画家として歩み始めた1940年代から、晩年となる70年代までの技法の変遷を追いながら、色遣いの特徴や魅力を様々な角度から紹介。ちひろがとくに好んで使っていた「紫」や、色をもたない「雨」の表現、また水彩絵具が水に溶けて広がる「にじみ」の技法などに焦点を当て、ピエゾグラフ作品約60点を展示する。
また鮮やかな色だけではなく、鉛筆や墨の色も、ちひろにとっては、あらゆる色を想像させることのできる色彩であり、真紅のダリアや七色の虹、夕日に染まる空などをモノクロームの世界のなかに描き出した。
本展では、ちひろが画家として歩み始めた1940年代から、晩年となる70年代までの技法の変遷を追いながら、色遣いの特徴や魅力を様々な角度から紹介。ちひろがとくに好んで使っていた「紫」や、色をもたない「雨」の表現、また水彩絵具が水に溶けて広がる「にじみ」の技法などに焦点を当て、ピエゾグラフ作品約60点を展示する。