いっぴん、ベッピン、絶品！

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、開幕を延期していた「いっぴん、ベッピン、絶品！～歌麿、北斎、浮世絵師たちの絵画」展は開催を中止。詳細は公式ウェブサイトにて案内。

　日本美術の粋のひとつ、江戸時代に花開いた浮世絵は、代表的な江戸美術でもあり、庶民文化が育んだ「サブカルチャー」でもあった。

　本展では、浮世絵のなかでも浮世絵師たちの筆運びが伝わる1点ものの「肉筆浮世絵」に焦点を当てて紹介。喜多川歌麿や葛飾北斎などの新発見・再発見作品のほか、重要文化財・重要美術品を含む約80件を展示する。

　展示は各時代を代表する描き手たちとその特徴に注目し、「初期風俗画と岩佐又兵衛」「菱川師宣の登場」「爛熟する浮世絵」「西川祐信と京・上方の美人画」「喜多川歌麿と鳥文斎栄之」「葛飾北斎とその周辺」「歌川派王国の浮世絵師」「めくるめく春画の名品」（本コーナーのみ18歳未満は入場不可）の8章で構成。出品作の多くを占める美人画は、流派によって面貌や姿態の表現に個性が表れ、当時の人々が求めた美意識を如実に感じることができるだろう。