EXHIBITIONS

隅田川に育まれた文化 浮世絵に見る名所と美人

2020.03.25 - 04.05, 2020.04.07 - 04.19

歌川国貞(三代歌川豊国) 江戸八景ノ内 隅田つゝみの晴嵐 個人蔵 後期展示

二代歌川広重 東都三十六景 今戸橋 真乳山 個人蔵 後期展示

三代歌川豊国 江戸名所之内 むかふ島 個人蔵 前期展示

楊洲周延 見立十二支 丑 向島牛島神社 個人蔵 前期展示

歌川広重 江戸高名会亭尽 本所小梅 小倉庵 たばこと塩の博物館蔵 前・後期展示

歌川国貞(三代歌川豊国) 平岩 個人蔵 後期展示

 たばこと塩の博物館で、隅田川とその流域が描かれた作品や美人画揃物など、前・後期合わせて約200点を紹介する展覧会が開催されている。

 物流や交通の要所であった隅田川。その周辺には、花の名所、役者の別荘や豪華な造りの料亭があり、粋に着飾る芸者の姿も見られた。

「絵になる」題材が豊富な隅田川沿いの風景は、19世紀前半の浮世絵に多く描かれ、美人画や役者絵の背景やコマ絵として描かれたものも数多い。また隅田川の近くは、絵師の歌川国貞(三代歌川豊国)や歌川国芳といった浮世絵師たちが居住したところでもあった。

 奢侈禁令が掲げられた天保期(1830~44)末には、浮世絵の題材も規制された。衣類や装飾品、料亭、別荘、そして浮世絵そのものが取り締りの対象になり、遊女や役者の似顔は禁じられた。浮世絵の制作が難しい時代に、三代豊国や国芳をはじめとする絵師たちは、禁令に触れないような工夫を凝らした作品を生み出した。

 本展は、名所と美人が描かれた浮世絵に焦点を当て、3部で構成。第1部「描かれた江戸の水辺 隅田川を中心に」では隅田川の景観とその流域が描かれた作品を、第二部「弘化・嘉永期の美人画 国芳・三代豊国の揃物を中心に」では三代豊国と国芳の美人画揃物を、そして第三部「江戸の後」では明治においても描かれた隅田川と美人などを紹介する。

※新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、当面のあいだ臨時休館。感染予防のため、会場が混雑した場合は入室を制限する場合あり。最新の情報は公式ウェブサイトまで。