EXHIBITIONS

近藤恵介「卓上の絵画(三度目の春)」

2020.03.17 - 04.04

近藤恵介 紙のゴースト(二曲一隻) 「卓上の絵画(、譚)誰が袖」(MA2 Gallery、2019)での展示風景より 撮影=柳場大

近藤恵介 「卓上の絵画 - 春」より

 2017年秋にスタートした画家・近藤恵介による個展シリーズ「卓上の絵画」の4回目が開催される。

 近藤は1981年福岡県生まれ、2007年東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。平安時代に始まったとされる日本画の技法・吹抜屋台の建築的な構図を引用するなどした絵画を制作。連綿と続く文化の継承者として、過去・現代・未来をつなぐ表現を模索しながら、展開している。

 本展は、これまで3回の展示と、「VOCA展」「引込線」で関連作品を発表してきた「卓上の絵画」の最終回。日本画の技法・技術を踏襲しながら、現代の私たちの日常生活を取り込む近藤の新作を展示するとともに、会期中には、佐藤美子(川崎市市民ミュージアム学芸員)、冨井大裕(美術家)を招いた鼎談も行う。

 本展について作家は次のコメントを寄せている。「美しく春夏秋冬のうちに企画をおさめようとしたが、絵はヒラヒラと飛ばされて、もう3度目の春——ひとまず足元に散らばった紙片を集めてみる(近藤恵介)」

※3月28日は休廊、4月以降はアポイントメント制。