EXHIBITIONS

空山基「SEX MATTER」/「TREX」

NANZUKA、NANZUKA 2G
2020.03.14 - 04.12

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA 2G

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA 2G

空山基 Untitled Photo by Shigeru Tanaka © Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA 展示会場=NANZUKA 2G

 人体と機械の美を追求した作品で知られるアーティスト・空山基の新作個展が、NANZUKAと渋谷パルコ内のNANZUKA 2Gにて同時開催される。

 空山は1947年愛媛県生まれ。驚異的な写実力をもって、女性の人体美をロボットに取り込んだ「セクシーロボット」シリーズ(1978〜)でその名を世に知らしめ、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えてきた。99年に、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインを担当。2001年には、世界的ロックバンド・エアロスミスの『Just Push Play』のアルバムカバーを手がけ、近年もデザイナーのキム・ジョーンズと手がけた「Dior Homme」とのコラボレーションでも大きな話題となった。

 これまで人物、動物、恐竜などあらゆるロボットを描くいっぽう、フェティッシュな女性のヌード像を通して、人間の身体の美しさ、人間の本質的な好奇心、欲望=生へのエネルギーを表現してきた空山は、人間の裸を晒すことを社会的に抑圧するということに賛同せず、また政治・宗教的タブーにも果敢に挑んでいる。

 NANZUKAの個展「Sex Matter」では性をテーマに、ヒューマンスケールサイズの新作彫刻作品のほか、ペインティングの新作およそ10点を展示。男女のあいだに生命が誕生するという事実を強く示すとともに、身体改造、ポストヒューマンボディ、AIといった未来における問題提起を暗示する。

 NANZUKA 2Gの個展「Trex」では、昨年10月にタイ・バンコクで先行発表した新作の鋳物製の彫刻作品5点と、ティラノサウルスやステゴサウルス、ラプトルなどを描いた「恐竜ロボットシリーズ」の新作ペインティングが展示される。