EXHIBITIONS

名画を読み解く―珠玉の東京富士美術館コレクション

2020.02.20 - 04.12

アントニー・ヴァン・ダイク ベッドフォード伯爵夫人 アン・カーの肖像 1639

ベルナルド・ストロッツィ アブドロミノに奪われた王位を返還するアレクサンドロス大王 1615-17頃

カナレット(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル) ヴェネツィア,サン・マルコ広場 1732-33頃

コルネリス・ファン・スペンドンク 花と果物のある静物 1804

ピエール=オーギュスト・ルノワール 赤い服の女 1892頃

クロード・モネ 睡蓮 1908

 1983年に東京・八王子に開館した東京富士美術館。本展では、ルネサンスから現代までを網羅する同館の西洋絵画コレクションから厳選した83点により、同時代の絵画の「見方」や「読み解き方」を紹介する。

 東京富士美術館は「芸術は、民族や国境、宗教や習慣の違いを超えて、人々の心と心を結びつける」という信念と、「世界を語る美術館」をモットーに、各国の優れた芸術を新しい視点から紹介する展覧会を開催。いっぽうで、洋の東西を問わず、絵画、版画、写真、彫刻、陶磁、武具、刀剣など多岐にわたるジャンルの作品約3万点を収蔵している。とりわけ、ルネサンスから近現代に至る西洋絵画コレクションは、国内有数の質を誇る。

 西洋絵画の入門的な展覧会となる本展の第1部では、近代以前の伝統的な絵画を見る上で重要な、「歴史画」「肖像画」「風俗画」「風景画」「静物画」といった絵画の「ジャンル」ごとに、絵画を「読み解く」ための視点や見どころを解説。第2部では、19世紀以降、それまでの西洋絵画の世界において極めて重要だった「ジャンル」が存在感を失っていくなか、華々しく展開していく近代絵画の名作に焦点を当てる。

 主な出展作家に、ティントレット、アントニー・ヴァン・ダイク、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン、フランソワ・ブーシェ、カミーユ・ピサロ、ウジェーヌ・ドラクロワ、ウィリアム・ターナー、ジャン=フランソワ・ミレー、ポール・セザンヌ、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホ、アルフレッド・シスレー、ポール・ゴーガン、ギュスターヴ・クールベ、アメデオ・モディリアーニ、ルネ・マグリット、マルク・シャガールなど。