EXHIBITIONS

清水香央理・松延総司「Surrounding area」

halflaw
2020.02.01 - 03.01

左から清水香央理《◯○KY◯》、松延総司《My Stones》

清水香央理 ◯○KY◯

松延総司 My Stones

 東京・墨田区のアートコンプレックス「文華連邦」に入居するアートラボ「halflaw」で、アーティストの清水香央理と松延総司の2人展が開催される。

 清水は1995年徳島県生まれ、2019年尾道市立大学芸術文化学部美術学科卒業。現在は東京を拠点に活動。都市のなかに現れる一瞬の時間や空間を都市の記憶としてアクリル板に写真を転写するやり方で保存し、そこから立ち現われる都市空間と、人々の持つ想像の産物についてをテーマに作品を制作している。

 松延は1988年熊本県生まれ、2008年京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業。現在は京都と滋賀を拠点に活動。輪ゴム、鼻歌、棚、落書きなどの日用品をモチーフとした作品を通し、穴(0次元の点)や裂目(1次元の線)のような、凹み、影、虚無、空白を表す概念を、かたちあるものとして 2次元、3次元の空間に表出させることを試みている。

 本展で2人がテーマとするのは「都市の痕跡、残滓」。halflawと文華連邦周囲の環境を取り込みつつ、日常のものや風景を新たに違うかたちと意味を加えて再構築することで新しい認識や視点を示し、都市についての新たな考え方を創出する。

 今回の会場となるhalflawがある文華連邦は、4坪一間の小さなホワイトキューブに複数のスペースが同居する世界最小のアートコンプレックス。halflawはそのなかで現代美術を楽しむアートラボとして、様々な文脈から成り立つ現代美術に対して考えを深め、実践し、知を深める活動をしていくという。