EXHIBITIONS

塔尾栞莉「fragments of memory」

2020.01.24 - 02.15

塔尾栞莉 Hide and Seek 2019

塔尾栞莉 Birthday 2019

塔尾栞莉 20:42:09 2019

 不確定な「記憶」を客観的にとらえ、作品化するアーティスト・塔尾栞莉(とのお・しおり)の初個展が開催される。

 塔尾は1994年大分県生まれ、2019年尾道市立大学大学院美術研究科美術専攻油画コース修了。18年に小林和作奨励賞を受賞。主な個展に、「あのひの」(Gallery Bar 夢喰、広島、2018)、グループ展に、「Future Artists Tokyo “ERLection of Anonymous”」(東京国際フォーラム ロビーギャラリー/寺田倉庫 T-ART HALL、東京、2019)、「Colors and Figuration」(MASAHIRO MAKI GALLERY、東京、2019)などがある。

 塔尾が作品のモチーフとするのは、両親が撮影した幼い頃の自身の写真や、自分で撮りためた画像。それらを紙に焼いて格子状にいったん断片化し、「記憶」を頼りにマスキングテープで何度も貼り直すことで、表面が劣化した状態の写真をキャンバスに写していく。このように再構築した写真を通して塔尾は、劣化し、欠損することを免れない「記憶」の持つ特性やシステムそのものに着目している。

 本展では、「記憶」の劣化と歪をキャンバスに写し取った作品を展示。またギャラリーでは、アーティスト・鍵岡リグレ アンヌの新作個展が同時開催される。