EXHIBITIONS

国島征二×土屋公雄 展

Masayoshi Suzuki Gallery
2020.03.14 - 03.29

国島征二 Wrapped Memory / Book & Watch 2019

土屋公雄 内包 2018

 愛知を中心に発表を行う彫刻家の国島征二と、彫刻家、環境造形アーティスト・土屋公雄による2人展が開催される。

 国島は1937年愛知県生まれ。60〜70年代にニューヨークやロサンゼルスなど米国を中心に活動。帰国後は愛知に戻り、岡崎市にアトリエを構える。代表的な作品に、何層にも重ねたアルミニウムに、自然石やブロンズなどを組み込む「積層」シリーズ、樹脂や鉛を用いて、本や鉛筆、絵具、時計といった身近にあるものを自身の記憶とともにに封じ込めた「Wrapped Memory」シリーズなど。80歳を過ぎた現在も精力的に作品制作に取り組んでいる。

 土屋は55年福井県生まれ。「所在/記憶」をテーマに、家屋の廃材や灰を素材とした作品や、場と呼応するサイトスペシフィックな作品を制作し、サンパウロビエンナーレや越後・妻有アートトリエンナーレなど国際展に数多く出品。またシドニーオリンピックのモニュメントや、東京空襲犠牲者追悼の平和モニュメントなど、国内外で大規模なパブリックアートも展開している。

 かねてから親交を持つ国島と土屋にとって念願の2人展になるという本展。それぞれ一貫したテーマのもとで制作を展開する国島と土屋の競演に注目したい。