EXHIBITIONS

没後30年 諏訪直樹展

2020.02.01 - 04.05

諏訪直樹 PH-2-8602 1986 三重県立美術館蔵

諏訪直樹 PS-8718 八景残照Ⅱ 1987 三重県立美術館蔵

諏訪直樹 PS-9002 1990 三重県立美術館蔵

 1970年代後半から80年代にかけ、優れた絵画表現が高い評価を受けながら、36歳の若さで世を去った画家・諏訪直樹の展覧会が開催される。

 諏訪は1954年三重県四日市生まれ。70年代後半に制作を開始。当時の概念・思弁的な現代美術の傾向を踏まえつつも、絵画という媒体にこだわり、独自のシステムによってこれを一から再生させようとした。80年代には、日本絵画の伝統的な要素も採り入れた豊かな絵画表現を展開した。

 三重県立美術館では2001年に諏訪の大規模回顧展を初開催。80年代の動向を体現するような諏訪の作品は、同時代をテーマとした近年の展覧会「起点としての80年代」(金沢21世紀美術館ほか、2018〜19)や「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」(国立国際美術館、2018〜19)などで取り上げられている。
 
 本展では、絵画の可能性を再考し、80年代の美術に重要な足跡を残した諏訪の初期から晩年までの画業を紹介。同館が所蔵する諏訪の全作品を一堂に展示し、その表現の変遷をたどる。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、2月29日〜3月31日まで休館。休館期間は、今後の感染状況に応じて変更になる可能性あり。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。