EXHIBITIONS
祈りの造形
沖縄の厨子甕を中心に
日本民藝館は、新たに同館へ寄贈された沖縄の「厨子甕(ジーシガーミ)」を中心に、世界各地でつくられた「祈りの造形」を集めた展覧会を開催する。
厨子甕(ジーシガーミ)は、日本では沖縄や奄美大島などに伝わる納骨器のこと。沖縄には遺体を墓室に安置した後、親族がその骨を洗う「洗骨(シンクチ)」の風習が残されており、厨子甕は清められた骨を納めるために使われる。
厨子甕のように死者への祈りを込めて生まれる造形は、ほかの工芸品に比べて制作者個人や作為が表れることを抑え、宗教的な実用性を宿す。つくり手たちは、亡き者や自身を超えた存在を自覚しながら、慎み深さや畏れる心、謙虚さをもって、一つひとつの祈りをかたちにしている。
本展では、新受贈の厨子甕をはじめ、曼荼羅や絵巻、また聖書の場面を描いた壁画など、祈りが込められた造形を紹介する。
厨子甕(ジーシガーミ)は、日本では沖縄や奄美大島などに伝わる納骨器のこと。沖縄には遺体を墓室に安置した後、親族がその骨を洗う「洗骨(シンクチ)」の風習が残されており、厨子甕は清められた骨を納めるために使われる。
厨子甕のように死者への祈りを込めて生まれる造形は、ほかの工芸品に比べて制作者個人や作為が表れることを抑え、宗教的な実用性を宿す。つくり手たちは、亡き者や自身を超えた存在を自覚しながら、慎み深さや畏れる心、謙虚さをもって、一つひとつの祈りをかたちにしている。
本展では、新受贈の厨子甕をはじめ、曼荼羅や絵巻、また聖書の場面を描いた壁画など、祈りが込められた造形を紹介する。