EXHIBITIONS
浅野竹二 版を奏でる
京都に生まれた浅野竹二は、下絵を描くことから、木に刻んで摺り込むまでを自身の手で行うことにこだわり、独自の世界を貫いた木版画家。自由な思想の持ち主であった浅野は終生、市井に身を置き、質素な仕事部屋でひとり版を刻み続けた。
生活のため写実的な名所絵版画を制作するいっぽうで、より自由な表現を模索し、50歳を迎える年に初めて「自由版画」の個展を開催。その10年後に出会ったアメリカの画家ベン・シャーンの助言にも励まされ、独自のスタイルを確立していった。
大胆にデフォルメされた、簡潔でユーモラスなフォルムを特徴とする浅野の版画。そこに構図や色彩の妙が加わり、画面からは歌声にも似たリズムが感じ取ることができる。また、動物たちのとぼけた表情や、人生の哀歓を漂わせる人物など、味わい深いモチーフも魅力のひとつとなっている。
本展では、庶民の暮らしを愛し、生きものへ温かいまなざしを注ぎ続けた浅野の芸術世界を、創作版画の変遷とともにたどる。
生活のため写実的な名所絵版画を制作するいっぽうで、より自由な表現を模索し、50歳を迎える年に初めて「自由版画」の個展を開催。その10年後に出会ったアメリカの画家ベン・シャーンの助言にも励まされ、独自のスタイルを確立していった。
大胆にデフォルメされた、簡潔でユーモラスなフォルムを特徴とする浅野の版画。そこに構図や色彩の妙が加わり、画面からは歌声にも似たリズムが感じ取ることができる。また、動物たちのとぼけた表情や、人生の哀歓を漂わせる人物など、味わい深いモチーフも魅力のひとつとなっている。
本展では、庶民の暮らしを愛し、生きものへ温かいまなざしを注ぎ続けた浅野の芸術世界を、創作版画の変遷とともにたどる。