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EXHIBITIONS

井田大介「着られた指」

2019.11.15 - 12.14

井田大介 New artwork(sample image) 2019

井田大介 Photo Sculpture - Aged Monkey 2018

井田大介  Photo Sculpture - The Gates of Hell 2018

 井田大介は1987年鳥取県生まれ、東京を拠点に活動するアーティスト。貧富の格差や過度な生産性重視といった現代社会の事象を解体・再構築し、社会システムの歪みやジレンマをテーマとした彫刻、映像作品を制作している。

 富士の山ビエンナーレ2016で発表した映像インスタレーション《paper wheels》では、インターネット登場以降の製糸業を題材に、グローバル化が地域産業に与えた影響を表現。また、18年の個展「Photo sculpture」(3331 Arts Chiyoda、東京)では、美術評論家のロザリンド・クラウスや、思想家のボードリヤールを言説を引用しながら、インターネット登場以降の彫刻表現、SNS・複製技術時代のアウラの考察、オリジナルとコピー、イメージとリアリズムといった問題を扱った。

 この半年間は、マネキンについて取材と撮影を行った井田。そのなかで、写真の発明を契機に、ギリシャ彫刻以来人間が抱いてきた理想の身体が失われ、それに代わってマネキンが理想の身体を世俗的に表してきたのではないか、という考えに至った。

 この考察に基づく本展は、インターネット以降の地域産業などと、近代マネキンの歴史を緩やかに交差させながら、欠損した古代彫刻と各時代の象徴的なマネキンなどを組み合わせた彫刻や写真で構成。近代化に伴い輸入された「彫刻」に新たな視点を加えることを試みる。