EXHIBITIONS

奇蹟の芸術都市バルセロナ展

2019.11.15 - 2020.01.19

ルマー・リベラ 夜会のあとで 1894頃 カタルーニャ美術館蔵 © Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona(2019)

アントニ・ガウディ(デザイン) カザス・イ・バルデス工房 カザ・バッリョーの組椅子 1904-06頃 カタルーニャ美術館蔵(サグラダ・ファミリア建築委員会から寄託) © Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família

フランセスク・マスリエラ 1882年の冬 1882 カタルーニャ美術館蔵 © Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona(2019)

ラモン・カザス 影絵芝居のポスター 1897 マルク・マルティ・コレクション © Marc Martí Col·lecció

サンティアゴ・ルシニョル 青い中庭 1892頃 ムンサラット美術館蔵 © Museu de Montserrat

シャビエ・ヌゲース、フランセスク・ケー レストラン「カン・クリャレタス」のタイル壁画(サルダーナ) 1923 バルセロナ・デザイン美術館蔵 © Barcelona Design Museum

 ガウディやピカソ、ダリなど名だたる巨匠たちを輩出した都市・バルセロナの芸術文化を紹介する展覧会が開催される。

 古来、地中海交易の要所として栄えたバルセロナ。18世紀後半以降、新大陸との貿易や産業革命によって経済的に大きく発展し、19世紀後半には、中世の様式やフランスのアール・ヌーヴォーなどの同時代の他国の芸術運動が結びついて「ムダルニズマ」と呼ばれる新しい芸術様式が生まれた。

 そこではアントニ・ガウディやリュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネーらが、独特のスタイルを持つ建物を生み出し、また若き日のパブロ・ピカソやジュアン・ミロ、サルバドール・ダリは、19世紀末から20世紀初頭にかけてバルセロナで過ごし、独自の表現を模索した。

 本展は、町の近代化を促進させた19世紀後半のイルダフォンス・サルダーによる新たな都市計画から、20世紀のスペイン内戦までの約80年間に生み出された芸術作品をたどり、いまもなお多くの人々を惹きつけるバルセロナの魅力の源泉に迫るもの。近代カタルーニャ芸術の精華を見せる絵画や家具、宝飾品など多彩なジャンルの作品約130点が展示される。