EXHIBITIONS

地球・爆──10人の画家による大共作展

2019.11.01 - 12.15

「地球・爆―Earth Attack」第1番より、PYTHAGORAS 3(C)《鳥人間の眼・唇》、PYTHAGORAS 3(B)《トンボの目》、PYTHAGORAS 3(A)《☆三兵戦の花と散れ! PYTHAGORAS3の音楽的算術戦略》 2013 作家蔵

「地球・爆―Earth Attack」第1番より、岡本信治郎《ニュー・ゲルニカ、あるいは、モービイ・ディックのための頭部デッサン》、清水洋子《刺草摘み・グアンタナモ》 2013 作家蔵

「地球・爆―Earth Attack」第1番より 岡本信治郎《白い箱舟、あるいは、工作船のための錨のデッサン(船首)》《ニュー・ゲルニカ、あるいは、モービイ・ディックのための頭部デッサン》、清水洋子《刺草摘み・グアンタナモ》 2013 作家蔵

「地球・爆―Earth Attack」第2番より、伊坂義夫・岡本信治郎《大昆虫時代》 作家蔵

「地球・爆―Earth Attack」第2番より、伊坂義夫・岡本信治郎《大昆虫時代》 作家蔵

「地球・爆」は国内各地域で活躍する10人の画家、伊坂義夫、市川義一、大坪美穂、岡本信治郎、小堀令子、清水洋子、白井美穂(みお)、松本旻(あきら)、山口啓介、王舒野(ワン・シュウイエ)による絵画プロジェクト。2001年のアメリカ同時多発テロ事件に反応した岡本と伊坂の企画から始まり、2人とその呼びかけで集まった画家たちよって制作された。

 2003年、「地球・爆」に賛同したメンバーで議論を重ね、「共作」するというアイデアのもと制作に着手。13年2月に完成した第1番が、同年開催のあいちトリエンナーレ2013で岡本の作品とともに紹介された。

 最年長の岡本が少年時代に衝撃を受けた1945年の東京大空襲、広島と長崎への原爆投下、20世紀以降の戦争が人類にもたらしたものをテーマとする同プロジェクト。深刻なテーマであるものの、画家一人ひとりの個性を生かしながら単彩による軽やかな線で描かれ、全体としてひとつの「絵巻物」のように表現されている。

 本展は「地球・爆」の全貌が初めて明らかとなる展示。合計約150点の絵画パネルで構成される全200メートル超、史上最長級の反・戦争絵画の連作を一挙公開する。