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EXHIBITIONS

開館20周年記念企画展

嗅覚のための迷路

2019.10.12 - 12.08

上田麻希 嗅覚のための迷路 ver. 1

上田麻希 嗅覚のための迷路 ver. 2

上田麻希 嗅覚のための迷路 ver. 4 Japan House São Paulo © Rogério Cassimiro

 清須市はるひ美術館は開館20周年記念の一環で、匂いを新しいメディアとして、アートと嗅覚の融合を試みるアーティスト・上田麻希を迎えた展覧会を開催する。

 上田は1974年東京都生まれ。慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修了。2000年、文化庁芸術家在外研修(オランダ)。08年、世界初と称される匂いのみで構成された展覧会「If there ever was」(レグ・ヴァーディ・ギャラリー、イギリス)に参加。15年、「The Smell of War」(ドゥ・ロヴィ城、ベルギー)に出品した《戦争の果汁 -広島・長崎-》でアート・アンド・オルファクション・アワード2016のファイナリストに初選出された。その後、2018、2019ともにファイナリスト。現在は、石垣島に研究所・アトリエを置き、作品制作を行いながら嗅覚教育にも取り組んでいる。

 上田の美術館初個展となる本展では、匂い(嗅覚)だけを頼りに空間を動き回る代表作《嗅覚のための迷路》や、筒状の空間のなかを移動することでズーム・イン/ズーム・アウトのような嗅覚体験ができる《オルファクトスケープ─ローズ香の分解─》など最新作を含めた3点を展示。「視覚」による鑑賞とはまた異なる、「嗅覚」を使った新たな鑑賞方法を提案する。