EXHIBITIONS

谷本景展 古代からⅡ

2019.09.03 - 11.12

谷本景 古代から'19赤い土

谷本景 古代から'18土

 谷本景は古伊賀の伝統のなかに独自の現代性を表現する作家。伊賀焼の窯元の家に生まれ、若き日にはフランス・パリで銅版画を学んだ谷本は、家業の伊賀焼を継承しながら、銅鐸から着想を得た造形作品「古代から」シリーズを制作してきた。長い歳月土に埋もれ、腐食し朽ちかけていく銅鐸のかたちに美を見出し、そこへ馳せる想いを独自の洗練された現代性で表現している。

 本展では、様々な土の表情を矩形の支持体である陶板に表した新シリーズを発表。陶板は1点が40×30センチほどで、大地が乾燥してひび割れたようなもの、磨かれた黒石に白く粉がふいたようなもの、真っ赤に燃える溶岩が冷え固まる途中のようなものと、大地の力そのものを感じさせる、迫力ある土の表情を見ることができる。