EXHIBITIONS

「東京計画2019」vol.4 ミルク倉庫+ココナッツ scratch tonguetable

2019.09.28 - 11.09
 藪前知子(東京都現代美術館学芸員)がキュレーションする、2019年度のαMプロジェクト「東京計画2019」。第4回では、アーティスト・コレクティヴの「ミルク倉庫+ココナッツ」を迎える。

 ミルク倉庫+ココナッツは、宮崎直孝、松本直樹、篠崎英介、坂川弘太、西浜琢磨、田中丸善一、瀧口博昭の7名からなるユニット。2009年に結成されたミルク倉庫に、アーティスト・ユニットのココナッツが加わり15年より活動。メンバーそれぞれが電気や電子制御、音楽、エディトリアルデザイン、建築や土木系技術などの専門的な技能を有し、自ら共同のアトリエの改修や改装を行って運用している。

 2016年に「Art Fair 2016—Various Collectors Prizes」で、3331 Arts Chiyoda賞 Silver Prizeを、17年には「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」で大賞を受賞。主な個展に、「Chewing Machine チューイングマシーン」(S.Y.P. art space、2017)、「家計簿は火の車」(3331 GALLERY、東京、2016)。グループ展に、「タイムライン-時間に触れるためのいくつかの方法-」(京都大学総合博物館、2019)、「所沢ビエンナーレ‘引込線’2011」(旧所沢市立第2学校給食センター)などがある。

 ものに備わる潜在的な機能の発見や、道具と身体の連関から着想した作品を手がけてきたミルク倉庫+ココナッツ。本展ではその視点から、オリンピック後の都市構想を考える。