EXHIBITIONS

蜷川実花展 ―虚構と現実の間に―

2019.10.13 - 12.15

蜷川実花 earthly flowers, heavenly colors 2017 Ⓒ mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 写真家の枠を超え、映画、デザイン、ファッションなど多彩な活動をしている写真家・映画監督、蜷川実花。写真家としては木村伊兵衛写真賞などの賞を多数受賞。2008年の「蜷川実花展 ―地上の花、天上の色-」が全国の美術館を巡り、延べ18万人を動員した。16年には台湾の台北現代美術館(MOCA Taipei)で大規模個展、続いて17年に上海でも個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。映画監督としては、今年9月に監督作『人間失格 太宰治と3人の女たち』を公開したばかりだ。

 本展は、「虚構と現実」をテーマに蜷川の写真の本質に迫るもの。色鮮やかな花々を撮影した《永遠の花》や《桜》をはじめ、著名人やスポーツ選手をとらえた《Portraits of the Time》、新境地となった《うつくしい日々》など、多様な方向から制作された作品が一堂に会す。表現のジャンルを限定することなく、時代の先端を鮮烈に示し続ける蜷川作品を体感できる、またとない機会となるだろう。