EXHIBITIONS

大名調度を彩るデザインの世界

2019.08.31 - 10.09

狩野惟信 唐子遊図屏風(右隻) 江戸時代後期 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)

狩野惟信 唐子遊図屏風(左隻) 江戸時代後期 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)

水色地燕海辺紋様小袖(細川宏子所用) 熊本県立美術館蔵

白地松竹梅文様打掛(細川宏子所用) 江戸時代後期 熊本県立美術館蔵

原羊遊斎 椿蒔絵詠草箱(蓋裏) 江戸時代後期 永青文庫蔵

原羊遊斎 椿蒔絵詠草箱 江戸時代後期 永青文庫蔵

横谷宗珉 象図目貫 江戸時代中期 永青文庫蔵

 昨年に続き、大名美術入門パート2として、大名調度や装束をデザインの視点から読み解く展覧会が開催されている。

 四季折々の風物、愛らしい動物、人物、文学をモチーフとした様々なデザインで、細川家の暮らしを彩った調度類や装束たち。視覚的な楽しさをもたらすためだけでなく、暗示や願掛けとしてあしらわれたデザインも数多い。

 本展では、永青文庫所蔵の屏風や文房具を中心とした漆工品、刀装具などを通して、豊富な文様・デザインの世界を紹介。永青文庫の設立者であり「美術の殿様」とも呼ばれた細川護立の母・宏子(1851~1919)の没後100年にちなみ、佐賀藩鍋島家から細川家14代・護久のもとへ嫁いだ宏子が婚礼の際に着用したとされる打掛、刺繍による華やかな文様の小袖などもあわせて展示する。