EXHIBITIONS

華めく洋食器

大倉陶園100年の歴史と文化

2019.08.10 - 11.04

貴賓用特別食器揃(満州国皇帝溥儀を迎えるに際し製作) 昭和10(1935)年 奈良ホテル蔵

白磁金彩デミタスセット 昭和4(1929)年 個人蔵

一本のバラ プレート 平成2(1990)年 大倉陶園蔵

鸚鵡 昭和3(1928)年 東京村田コレクション

色蒔煙草セット 大正15(1926)年 大倉陶園蔵

 大正8(1919)年に大倉孫兵衛、和親父子によって創設された洋食器メーカー「大倉陶園」。「良きが上にも良きものを」の理念のもと、日本が世界に誇る作品を生み出し、フランスのセーヴルやドイツのマイセンなど西洋の名窯にも比肩する高い品質を有していると評価されている。

 今年で創立100周年の節目を迎える大倉陶園。品格を備えた洋食器は、皇室をはじめ数多くの文化人や財界人に愛されたほか、老舗ホテルやレストランでも供され、日本の洋風文化の一翼を担っている。

 本展は、大倉陶園の草創期から現在までの作品を通じ、その優れたデザインや品質を紹介するとともに、日本の洋食器文化における同園の役割を探るもの。また、最新の調査結果を反映し、これまで知られることのなかった創業当時など戦前の様子を伝える貴重な資料もあわせて公開する。