EXHIBITIONS

憧れの欧米への旅 竹久夢二展

2019.09.07 - 10.27

竹久夢二 セノオ楽譜 夢見草 大正10(1921)年

竹久夢二 化粧の秋 『婦人グラフ』1巻6号 大正13(1924)年

竹久夢二 舞妓舞扇 大正6(1917)年

竹久夢二 青い目の少女 昭和6〜8(1931〜33)年

竹久夢二 着物の女 昭和6〜8(1931〜33)年

竹久夢二 扇をもつ女 昭和7〜8(1932〜33)年

 抒情的な美人を描き出し、大正時代に一世を風靡した竹久夢二。絵画、版画、詩や童謡とその仕事は多岐にわたり、封筒や絵葉書などのデザイン、本の装幀や楽譜の表紙絵なども手がけ、夢二の作品世界は幅広いジャンルで人々の生活に浸透した。夢二の洗練された色遣いと斬新な構図からなる作品は、現代においても色あせることなく、書籍や日用品のデザインとなって愛されている。

 本展では、大きな瞳の華奢な「夢二式美人」を描いた貴重な肉筆画を多数展示。実際に販売されていた封筒など、当時の人々の暮らしを彩ったデザインの数々、書籍や楽譜の装幀などを加え、夢二の画業の全貌を紹介する。

 また、夢二が切望しながら、ようやく晩年に叶った欧米旅行に注目。旅行中に描いた異国の女性たちのスケッチや、ウィーンで制作された稀少な油彩画《扇をもつ女》(1932〜33)などを特集展示する。