EXHIBITIONS

平間至写真館大博覧会@SUNDAY

2019.07.04 - 08.21

撮影=平間至

 1995年に発表された写真集『MotorDrive』をはじめ、タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンなど、「音楽が聞こえてくるような」躍動感あふれるポートレイトによって、新しいスタイルを打ち出した写真家・平間至。

 宮城県塩竈市に祖父が開業した平間写真館の一人息子として生まれた平間にとって、幼少期から写真は日常の中に当たり前にあった。しかし、写真館は反抗し乗り越えるべき対象に変わり、平間自身が「『Motor Drive』は写真館の写真への反抗、そして平間写真館TOKYOは再生であり自立だった」と語っている。

 平間に転機が訪れたのは、東日本大震災が発生した2011年。故郷・塩竈でも多くの命が失われたとき、「生き生きとした魂を残す場所」として写真館の開業を決意し、2015年に「平間写真館TOKYO」をオープンさせた。

 ニコンプラザ THE GALLERY東京・大阪の2会場で開催された「平間至写真館大博覧会」に続く本展では、平間写真館TOKYOで撮影されたポートレイトを中心に、モノクロ、カラー作品を一堂に展示。カフェの空間を様々な家族の思い出と笑顔で満たし、人生の幸せな一瞬、かけがえのない瞬間を写真で伝えていくこと、残していくことについて、思いを馳せる写真展となる。