EXHIBITIONS

「ちひろさんの子どもたち」谷川俊太郎×トラフ建築設計事務所

2019.08.02 - 10.27

いわさきちひろ 赤い帽子の男の子 1971

いわさきちひろ 月を見る少年 1970

いわさきちひろ 湯あがりのあかちゃん 1971

トラフ建築設計事務所 空気の器 撮影=三嶋義秀

トラフ建築設計事務所 子どものへや 2018 撮影=三嶋義秀 安曇野ちひろ美術館にて

 詩人として長年第一線で活動を続ける谷川俊太郎は、その幅広い詩作のなかで、子供への共感を込めた詩や、子供たちにもわかる身近な言葉で書いた詩も数多く手がけている。いわさきちひろの生誕100年を記念して絵に詩を寄せた絵本『なまえをつけて』では、谷川の言葉が絵の中の子供に新たな命を吹き込んだ。

 本展では、谷川の「子どもの詩」をちひろの絵とともに展示。異なる個性でありながら、ともに子供の目を持ち続けた2人の絵と詩を通して子供を見つめる。

 展示空間を手がけるトラフ建築設計事務所は、ちひろの絵の子供の多くが帽子をかぶっていることに着目し、大きな麦わら帽子のかたちをした「子どものへや」を設計。帽子の中で絵本の時間やワークショップなどを行い、子供たちが参加して楽しめるワークショップスペースとなる。また会期中、谷川の帽子にまつわる新作詩も発表される。