EXHIBITIONS

安野光雅展 絵本とデザインの仕事

2019.07.06 - 08.25

安野光雅 『ふしぎなえ』20-21P 1968 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『ふしぎなえ』表紙 1968 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『ふしぎな さーかす』 20, 21P 1971 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『もりのえほん』 18, 19P 1977 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

安野光雅 『水飲み鳥(空想工房の絵本 28)』 2014 津和野町立安野光雅美術館蔵 © 空想工房

 1968年に『ふしぎなえ』で絵本デビューをした安野光雅。画家、絵本作家、装丁家、デザイナーなど幅広く活躍し、国際アンデルセン賞をはじめ、国内外で様々な賞を受賞している。

 安野の作品は、俯瞰的な構図を用いながら細部まで丁寧な描写が特徴。出身地・島根県津和野で大切に育まれた幼少期の思い出が絵本の世界に投影され、親しみやすさとノスタルジーにあふれた絵本は、多くの人々を惹きつけている。

 また多数の絵本を世に出してきた安野は、美術のみならず数学や文学にも造詣が深いことでも知られているほか、その豊かな知識と想像力で多くの不思議や謎解きを仕掛け、驚きと発見に満ちた作品も手がけている。そして絵本以外にも文芸書や数学書などの挿絵や表紙を描く、エッセイや画文集を出版するなど、多岐にわたって活動している。

 本展では、津和野町立安野光雅美術館の所蔵作品の中から、絵本原画をはじめ、絵本や挿絵や装丁した本、ポスターなどを展示。初期から現在まで、安野の仕事と作品世界の全貌を紹介する。