EXHIBITIONS

とちぎ版文化プログラム“リーディングプロジェクト事業”

絵を見るとき、あなたは何を見ているの?

2019.06.29 - 08.25

清水登之 ニューヨーク、夜のチャイナタウン 1922 栃木県立美術館蔵

ジョン・スローン メトロポリタン美術館での模写 1908 栃木県立美術館蔵

 道路標識を示すアイコン、テレビやコンピューターの画面上、街角でも見かける動画(ムーヴィング・ピクチャー)など、私たちの暮らしは様々な絵(ピクチャー)にあふれている。そんななか、私たちは1枚の絵を見るために美術館に出かけ、ときには何時間も行列に並んで絵を鑑賞する。

 もともとはひとりの画家がアトリエで描いていた絵。目の前を通り過ぎていくたくさんの「絵」といままで以上に豊かに接するための楽しいレッスンとして、本展では「顔」や「情景」といったテーマで、知られざる背景や物語を紹介し、そこから鑑賞者がなにを発見しうるかを探る。
 
 また、本展では藤田嗣治が最初期に描いた《自画像》(1914)を初公開。東京国立近代美術館が所蔵する自画像の代表作をはじめ、藤田の自画像と関連する作品の特集展示も行う。