EXHIBITIONS

千葉の新進作家vol.1

志村信裕 残照

2019.07.13 - 09.23

志村信裕 Nostalgia, Amnesia 2019 Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

 千葉県立美術館が県ゆかりの新進気鋭の作家を紹介し、現代の美術に親しむ展覧会シリーズ。第1弾では、県内在住の美術家・志村信裕を迎える。

 志村は1982年東京都生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院映像コース修了。日用品や動物といった身近なものをモチーフに、自らの視点で「過去」を探る映像作品を制作している。

 初期の映像インスタレーションでは、発表する場所が持つ歴史をリサーチして選び抜いたモチーフを拡大・縮小し、見る人の記憶を揺さぶるような空間を表現。近年は制作方法を変え、ドキュメンタリーの手法を取り入れて、国や地域を超えた普遍的なモチーフを糸口にしたフィールドワークを行っている。

 本展では、初期の作品から、「羊」をめぐってフランス・バスク地方と千葉県成田市に取材した新作《Nostalgia, Amnesia》までを展示する。