EXHIBITIONS
川田喜久治作品展「影のなかの陰」
1956年の『週刊新潮』創刊からグラビア撮影を担当し、その後フリーランスとして60年以上写真を撮り続けてきた川田喜久治。敗戦の記憶を記号化したメタファーに満ちた作品「地図」(1965)や、天体気象現象と地上の出来事を混成した黙示録的な「ラスト・コスモロジー」(1996)、都市に現れる現象をテーマにした「Last Things」(2016)など、つねに意欲的な作品を制作し、日本のみならず世界でも高い評価を受けている。
この2年、毎日3点ほどの写真をインスタグラムにアップしている川田。それらの写真にコメントが書かれることはほとんどないまま、無言の「いいね」がつけられていくさまを「魔物」と表し、写真をアップするとともにプリントにして手元にまとめている。
本展では、川田が毎日インスタグラムにアップしている写真から約50点を展示。何気ない日常風景が連なるタイムラインにふと現れる、異質な空気を纏った川田の写真は「プリントされた写真」となり、驚くほどの輪郭を持った現実を見せる。
この2年、毎日3点ほどの写真をインスタグラムにアップしている川田。それらの写真にコメントが書かれることはほとんどないまま、無言の「いいね」がつけられていくさまを「魔物」と表し、写真をアップするとともにプリントにして手元にまとめている。
本展では、川田が毎日インスタグラムにアップしている写真から約50点を展示。何気ない日常風景が連なるタイムラインにふと現れる、異質な空気を纏った川田の写真は「プリントされた写真」となり、驚くほどの輪郭を持った現実を見せる。



