EXHIBITIONS

中山英之展 , and then

2019.05.23 - 08.04

弦と弧 2017年竣工 © 中山英之建築設計事務所

mitosaya 薬草園蒸留所 2018年竣工 © Go Itami

O邸 2009年竣工 © Eizo Okada

家と道 2013年竣工 © Sein Sakaguchi

2004 2006年竣工 © Mitsuo Okamoto

 中山英之は1972年福岡県生まれの建築家。伊東豊雄建築設計事務所を経て、2007年に中山英之建築設計事務所を設立。クローバーの生えた地面に建つ白い木箱のような家《2004》(長野、2006)で第23回吉岡賞を受賞し、繊細な作風で注目を集めてきた。

 そのほかの主要作品に、ホテル空間を思わせる《O邸》(京都府、2009)、2階建ての建物を吹き抜けにし、不統一の平面10層を重ねるように設計した住居兼仕事場《弦と弧》(東京、2017)、人の来なくなってしまった薬草園を、果物と薬草を使って蒸留所に生まれ変わらせた「mitosaya 薬草園蒸留所」(千葉県、2018)など、住居プロジェクトを中心に手がけている。

 本展ではギャラリー全体がミニシアターとなり、5人の監督が中山の作品を撮り下ろした短編映画を上映。建築家自身も知ることのできない「建築のそれから」を紹介する。
 
 ロビーに見立てた展示室には、映画のメイキングやドローイング、模型なども設置し、客観的な視点で自身の建築と向きあう中山の思想と実験を提示する。