EXHIBITIONS

没後90年

萬鐵五郎展

萬鐵五郎 裸体美人 1912 東京国立近代美術館蔵 重要文化財

萬鐵五郎 裸体美人 1912 東京国立近代美術館蔵 重要文化財

萬鐵五郎 水着姿 1926 岩手県立美術館蔵

萬鐵五郎 松林 1922頃 萬鉄五郎美術館蔵

萬鐵五郎 仁丹とガス灯 1912頃 岩手県立美術館蔵

萬鐵五郎 雲のある自画像 1912-13頃 岩手県立美術館蔵

 個性派と呼ばれる芸術家を多数輩出した大正時代において、ひときわ特異な才能を輝かせた画家・萬鐵五郎(よろず てつごろう)。20年ぶりの大規模な回顧展が開かれる。

 岩手県土沢(現在の花巻市)に生まれ、茅ヶ崎で没した萬鐵五郎は、41年という決して長くはない生涯において、西洋絵画と東洋の伝統を融合させた独自の世界をつくり上げた。

 代表的な油彩画、水彩画を中心に、その制作のプロセスを示す素描や資料のほか、版画やこれまであまり注目されてこなかった水墨画に焦点を当てる本展。総出品点数約400点を通して萬が目指した表現の本質に迫るとともに、その稀にみる才能と洞察力に恵まれた画家の創作の原動力を探る。