EXHIBITIONS

ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし

2019.05.28 - 06.16, 2019.06.18 - 07.07

白紅梅織地朝顔麻葉模様浴衣 昭和時代 20世紀前半 東京都江戸東京博物館蔵 後期展示

紺木綿地団扇模様浴衣 大正~昭和時代 20世紀前半 東京都江戸東京博物館蔵 前期展示

岡田三郎助 五葉蔦 明治42(1909)年 泉屋博古館分館蔵 通期展示

三代歌川豊重(国貞) 六玉川之内 高野 江戸時代 弘化元年(1844) 個人蔵 通期展示

 和装離れが進む現代においても、夏の風物詩、また涼衣として重用される「ゆかた」。ゆかたは、江戸時代に入浴後のくつろぎ着として着られるようになり、やがて夏の気軽な外出着として定着し、いまに伝わる。時代ごとに素材も麻から木綿へと変化するなかで、「型染」や「絞り」など染めの技法が発達し、ゆかた独自の「いき」な図案が誕生している。

 本展では、江戸時代のゆかたから、鏑木清方など近代の画家がデザインしたゆかた、昭和の人間国宝(重要無形文化財保持者)が仕立てたゆかたなど、様々な作品を紹介。また、染めに使われる型紙や当時の風俗を描く浮世絵など、素朴でありながら繊細さを兼ね備えたゆかたの魅力を、デザイン性と遊びの要素からひも解く。(前後期で大幅な展示替えあり)