EXHIBITIONS
「わたしの穴 美術の穴」2019年企画
美術家の石井友人と高石晃がキュレーションする自主企画展「わたしの穴 美術の穴」シリーズ。榎倉康二、高山登、藤井博、羽生真が、1970年にアパートの敷地内にある広大な空き地で行った野外展示「スペース戸塚`70」の研究を軸に、80年代生まれの石井と高石が、「わたし」という個の存在と「美術」の双方が依って立つ基盤について思考してきた。
3回目となる今回は、榎倉、高山、藤井の過去作と資料によるグループ展「不定領域」(会場=Space23℃)と、企画者2人がこれまでのプロジェクトの成果をもとに新作を発表する個展を開催する。
グループ展「不定領域」では、「スペース戸塚’70」が社会と個、日常と非日常といった相反する性質が入り混じった特異な場であったと仮定し、穴の作品が榎倉、高山、藤井の作品のテーマ形成においてどのように作用したかを検証。3人の未発表の作品資料や、重要な過去作品の再現を含む貴重な展示となる。
主にインターネットで見つけたイメージをもとに絵画作品を制作する石井の個展「享楽平面」(会場=Capsule)では、「スペース戸塚`70」における実践を参照しながら、「Subimage 下位-イメージ」と名づけて扱ってきた「主体と客体が複数化する映像イメージと身体」というテーマに、物質的な次元を導入する。
同プロジェクトでこれまで手がけてきた絵画の空間性を拡張し、庭や公園を掘った穴による作品に取り組む高石。その個展「下降庭園」(会場=clinic)では、スキーマ設計集団によってリノベーションされた元診療所兼住宅のスペースで、裏庭に掘った穴と室内空間を組み合わせた展示を発表する。
本企画は、これらの展示を東京・世田谷の3会場における同時開催することで、現在にありうる「穴」のあり方を複合的に提示するもの。複数の「穴」を通して、「わたし」と「美術」がともに依って立つ場所が現れるだろう。
3回目となる今回は、榎倉、高山、藤井の過去作と資料によるグループ展「不定領域」(会場=Space23℃)と、企画者2人がこれまでのプロジェクトの成果をもとに新作を発表する個展を開催する。
グループ展「不定領域」では、「スペース戸塚’70」が社会と個、日常と非日常といった相反する性質が入り混じった特異な場であったと仮定し、穴の作品が榎倉、高山、藤井の作品のテーマ形成においてどのように作用したかを検証。3人の未発表の作品資料や、重要な過去作品の再現を含む貴重な展示となる。
主にインターネットで見つけたイメージをもとに絵画作品を制作する石井の個展「享楽平面」(会場=Capsule)では、「スペース戸塚`70」における実践を参照しながら、「Subimage 下位-イメージ」と名づけて扱ってきた「主体と客体が複数化する映像イメージと身体」というテーマに、物質的な次元を導入する。
同プロジェクトでこれまで手がけてきた絵画の空間性を拡張し、庭や公園を掘った穴による作品に取り組む高石。その個展「下降庭園」(会場=clinic)では、スキーマ設計集団によってリノベーションされた元診療所兼住宅のスペースで、裏庭に掘った穴と室内空間を組み合わせた展示を発表する。
本企画は、これらの展示を東京・世田谷の3会場における同時開催することで、現在にありうる「穴」のあり方を複合的に提示するもの。複数の「穴」を通して、「わたし」と「美術」がともに依って立つ場所が現れるだろう。