EXHIBITIONS

日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念

モダン・ウーマン

―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち

ヘレン・シャルフベック 占い師(黄色いドレスの女性) 1926 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum, Kaunisto Collection Photo: Finnish National Gallery / Hannu Aaltonen

マリア・ヴィーク ボートをこぐ女性、スケッチ 1892頃 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum, Granberg Collection Photo: Finnish National Gallery / Jenni Nurminen

エレン・テスレフ 装飾的風景 1910 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum Photo: Finnish National Gallery / Yehia Eweis

シーグリッド・ショーマン 自画像 制作年不詳 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum Photo: Finnish National Gallery / Hannu Aaltonen

エルガ・セーセマン 自画像 1946 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum Photo: Finnish National Gallery / Yehia Eweis

シーグリッド・アフ・フォルセルス 青春 1880年代 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum Photo: Finnish National Gallery / Hannu Aaltonen

ヒルダ・フルディーン 考える老人 1900 フィンランド国立アテネウム美術館蔵
Finnish National Gallery / Ateneum Art Museum, Antell Collection Photo: Finnish National Gallery / Hannu Aaltonen

 1917年にロシアから独立し、新しい国家として誕生したフィンランド。国内では女性の立場や役割の大変革が起こり、美術界においても19世紀半ばにフィンランド最初の美術学校が設立され、当時のヨーロッパではめずらしく、創立当初から男女平等の美術教育が奨励された。これにより同時代の女性たちは、奨学金や留学のチャンスを掴み、国際的な環境で研鑽に励みながら、芸術家としてのキャリアを切り開くことができた。

 日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念した本展は、独立前後のフィンランドを生き、同国の近代美術に革新をもたらした女性芸術家たちに焦点を当てた日本初の展覧会。フィンランドを代表するモダニズムの画家、ヘレン・シャルフベックや、オーギュスト・ロダンに師事し、その代表作《カレーの市民》の助手も務めた彫刻家のシーグリッド・アフ・フォルセルスら7人の女性芸術家を、絵画、彫刻、素描、版画など約90点の作品を通して紹介する。

 生涯にわたり独自の芸術表現を追い求め、⼥性がリーダーシップを取って⽣き⽣きと活躍する今⽇のフィンランド社会の礎を築いたといえる7名の多彩な活動と功績は、⼥性活躍の時代を謳う現代の⽇本社会のあり⽅について考えるきっかけとなるだろう。