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「新しい具象」とは何だったのか? 90年代のニュー・フィギュラティヴ・ペインティングをめぐって

桑原正彦 ビニール製の夢(ハニ−のおなか) 1995

小林孝亘 1993年頃のドローイング

長谷川繁 1996

 2014年以来、パープルームは美術大学を卒業した作家が大半を占めるアート世界への疑問を、美大卒ではない作家やアートの世界では無名の作家、世代の離れた作家、観客とも作家とも言い難い人々と積極的に協働してきた。今回は「新しい具象」に注目し、桑原正彦、小林孝亘、長谷川繁による3人展を開催する。

「新しい具象(ニュー・フィギュラティブ・ペインティング)」は『美術手帖 1998年11月号』の特集に登場した、現代美術における絵画部門の同時代的な傾向を示した専門用語。ジョン・カリン、ピーター・ドイグ、リュック・タイマンス、エリザベス・ペイトンなど、現在アート界で強い影響力を持つ海外の作家、また国内では奈良美智杉戸洋、小林孝亘、桑原正彦、O JUN、長谷川繁らが名を連ねた。

 ビニール製の人形や社会風刺的な画題から、現在は不思議な多幸感に満ちた作品を描く桑原、80〜90年代半ばまでは潜水艦をモチーフとし、一貫して具象画で内的な世界を表現してきた小林、描くという行為の身体化・内面化を推し進め、絵画の本質を探ってきた長谷川。

 本展では、「新しい具象」の画家に括られたこの3名の実践を紹介するとともに、90年代に頭角を現した画家たちが円熟期を迎えつつあるいま、次世代の美術家たちに与えた影響を見ていく。