EXHIBITIONS

HITOTZUKI個展「LUCK」

2019.04.19 - 06.30

HITOTZUKI Where is dogma 2017

 2018年9月にオープンした茨城県水戸市のアートスペース「ARTS ISOZAKI」。第2回目の展覧会となる本展では、国内外で活躍するHITOTZUKI(ヒトツキ)を迎える。

「HITOTZUKI」はKAMIとSASUによって1999年に結成されたアーティストユニット。壁画制作を中心に国内外で活動し、水戸では、2005年にストリートアートを紹介した日本初の大規模な展覧会「X-color / グラフィティ in Japan」(水戸芸術館現代美術センター)にも参加した。

 KAMIの描く曲線と、SASUのシンメトリーのモチーフが呼応する独特な表現によって生み出される、周囲の風景を取り込んだサイトスペシフィックな作品。ストリートカルチャーから派生した軽やかでポジティブなHITOTZUKIの美意識は、現代美術やデザイン、ファッションなど、様々なシーンとのコラボレーションを通じ、開かれた表現の新たな可能性を示してきた。

 本展では、新作ペインティングと絵画作品を中心に展示。タイトル「LUCK」は、運や巡り合わせという意味とともに、徳川光圀の「苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし」という言葉から「楽」「苦」=「LUCK」とするインスピレーションを得たもので、日々の生活から着想を得て活動を続けてきたHITOTZUKIの制作に向き合う心情や、2人の力強く前向きな作品と重なり合う。

 なお、本展と連動して、水戸市民の有志たちの呼びかけにより、水戸駅前にてHITOTZUKIによる巨大な壁画が5月中旬頃に完成予定。