EXHIBITIONS

大用国師二百年・釈宗演老師百年 大遠諱記念特別展

円覚寺の至宝

鎌倉禅林の美

2019.04.20 - 06.23

宝冠釈迦如来坐像 鎌倉時代 白雲庵

青磁袴腰香炉 南宋時代 円覚寺 重要文化財

無学祖元墨蹟(偈) 鎌倉時代・弘安2(1279)年 相国寺 国宝

無学祖元坐像 鎌倉時代 円覚寺 重要文化財

滝見観音菩薩遊戯坐像 南宋時代 清雲寺 重要文化財

 弘安5(1282)年、鎌倉幕府第8代執権北条時宗により、中国から招聘した無学祖元を開山として創建された円覚寺。中国で華厳教と禅が一体化した華厳禅の日本初の寺院であり、鎌倉宋朝禅興隆の基盤を築くとともに、中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教、文化、芸術を創造した。江戸時代に火災に遭うも、大用国師(だいゆうこくし)の尽力により復興。明治時代以降、釈宗演老師(しゃくそうえん)らによって禅の教えが広く伝えられた。

 本展は、大用国師200年、釈宗演老師100年大遠諱を記念し、初出品の作品を多数加えた新たな切り口で、円覚寺とその一門寺院が守ってきた彫刻、絵画、書跡、工芸品などの優れた作品を公開。総点数110点のうち、国宝、重要文化財が約半数を占める質の高い特別展となる(会期中、一部展示替え)。また、会期中には坐禅を体験できるプログラムや法話なども行われる。