EXHIBITIONS
白髪一雄 展
前衛美術集団「具体美術協会」の重要なメンバーのひとりとして活動した白髪一雄の、東京では10年以上ぶりとなる個展が開催される。
白髪は1924年兵庫県尼崎市生まれ。京都で日本画を学ぶなか、形式や素材にとらわれる日本画のあり方に不満を感じ、「現代美術懇談会」に参加。手と指を用いた油彩画を実験的に制作し始めた。その後、55年に「具体美術協会」へ参加し、リーダーである吉原治良から多くの影響を受ける。
具体メンバーの当時、絵画制作とパフォーマンスを並行して追求。全身を使って柔軟性のある絵具であるかのように演じる《泥に挑む》(1955)や、劇的な赤い衣装に身を包み、舞台の幕に色の切り目を入れる《超現代三番叟(ちょうげんだいさんばそう)》(1957) などのパフォーマンス絵画を生み出した。
1950年半ばにフット・ペインティングを開始。白髪は一貫して身体と素材の関係性を探求し続け、80歳を超えてもなお、フット・ペインティングを精力的に続けた。
本展では、力強く身体の運動性を感じさせるキャンバス作品、フット・ペインティングの大作を含む、80〜90年代の作品群が展示される。
白髪は1924年兵庫県尼崎市生まれ。京都で日本画を学ぶなか、形式や素材にとらわれる日本画のあり方に不満を感じ、「現代美術懇談会」に参加。手と指を用いた油彩画を実験的に制作し始めた。その後、55年に「具体美術協会」へ参加し、リーダーである吉原治良から多くの影響を受ける。
具体メンバーの当時、絵画制作とパフォーマンスを並行して追求。全身を使って柔軟性のある絵具であるかのように演じる《泥に挑む》(1955)や、劇的な赤い衣装に身を包み、舞台の幕に色の切り目を入れる《超現代三番叟(ちょうげんだいさんばそう)》(1957) などのパフォーマンス絵画を生み出した。
1950年半ばにフット・ペインティングを開始。白髪は一貫して身体と素材の関係性を探求し続け、80歳を超えてもなお、フット・ペインティングを精力的に続けた。
本展では、力強く身体の運動性を感じさせるキャンバス作品、フット・ペインティングの大作を含む、80〜90年代の作品群が展示される。