EXHIBITIONS

四条派への道 呉春を中心として

2019.04.06 - 05.12

呉春 松鶴図(右隻)

呉春 白猿図

呉春 秋夜擣衣図 公益財団法人阪急文化財団逸翁美術館蔵

呉春 漁夫図

 「四条派」とは呉春を祖とし、呉春やその門弟たちが京都四条通り周辺に居住していたことから、名づけられた画派の名称。京都で育まれた四条派の日本画家たちは明治以降も活躍し、竹内栖鳳や堂本印象など画風を広げながら、現代まで脈々と続いている。

 四条派を開祖した呉春は、与謝蕪村に師事。模倣から始まった画業が、池田に居住して独自の発展を遂げ、さらに京都に戻って円山応挙の影響のもとで、新たな境地に達した。その後、卓越した3人の弟子、松村景文、岡本豊彦、柴田義董が四条派を継ぎ、京都画壇を牽引していくに至る。そして、京都にとどまらず、西山芳園、上田公長らが大坂で活躍した。

 本展は、呉春の作品を中心に、弟子たちの作品を紹介し、呉春の画業から四条派へとつながる道筋をたどるもの。あわせて、同時期の円山派の絵師を取り上げ、呉春との違いを検証する。