EXHIBITIONS

N.E.blood 21 vol.68 菊田佳代展、vol.69 小野寺綾展

2019.02.09 - 03.17

小野寺綾 Meerader-海の脈8 2011 Photo by STUDIO dA

菊田佳代 海と大地のものがたり(部分) 2018

 精力的に制作、発表を行う東北・北海道在住若手作家に焦点を当てるシリーズ企画「N.E.blood 21」の第68回では菊田佳代、第69回では小野寺綾を紹介している。

 菊田は1984年埼玉県生まれ、2007年秋田公立美術工芸短期大学工芸美術学科ガラスコース研究生を修了。気仙沼市を拠点に作品を制作し、宮城・東京を中心に個展やグループ展などで発表を行う。作品は複数のガラスを組み合わせて焼き上げるフュージング技法を軸に、自然をモチーフとして手がけている。

 小野寺は1984年宮城県気仙沼市生まれ。2005年に女子美術大学短期大学部造形学科絵画抽象コースを卒業後、ドイツ・ベルリンへ渡り、07年からはベルリン芸術大学造形学部絵画科の教授らに師事する。同学卒業後もドイツを拠点に油彩を中心とした絵画作品を制作している。

 本展では、透明なガラス内に絵画的イメージを封じ込めた、瑞々しい命の脈動を感じさせる菊田の作品、そして私たちの意識下に沈殿している断片的記憶や感覚を、深呼吸をするように日々描く小野寺の絵画作品が展示される。