EXHIBITIONS
ギュスターヴ・モロー展
― サロメと宿命の女たち ―
サロメが洗礼者ヨハネの首を求める場面を、稀有な発想と多様な建築・装飾様式を取り入れて描写した《出現》や、美しい女性が貞節の象徴とされる伝説上の動物を抱く《一角獣》など、神話や聖書をテーマにした作品で知られる象徴主義の巨匠、ギュスターヴ・モロー。産業の発展とともに、現実主義的、物質主義的な潮流にあった19世紀後半のフランスにおいてモローは、幻想的な内面世界を描くことで、真実を見出そうとした。
本展は、最愛の女性から、歴史や文学を彩るファム・ファタル(宿命の女)まで、モローが描いた女性像に焦点を当てた展覧会。パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する《出現》や《一角獣》、《エウロペの誘拐》などの名作を含む油彩・水彩・素描およそ70点が一堂に揃うほか、画家の素顔を垣間見せる、母ポーリーヌと恋人アレクサンドリーヌ・デュルーとの素描や手紙も展示される。
男性を翻弄するファム・ファタルとして描かれるいっぽうで、誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性たち。それぞれの物語やモローとの関係をひも解き、新たな切り口でモロー芸術の創造の原点に迫る。
本展は、最愛の女性から、歴史や文学を彩るファム・ファタル(宿命の女)まで、モローが描いた女性像に焦点を当てた展覧会。パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する《出現》や《一角獣》、《エウロペの誘拐》などの名作を含む油彩・水彩・素描およそ70点が一堂に揃うほか、画家の素顔を垣間見せる、母ポーリーヌと恋人アレクサンドリーヌ・デュルーとの素描や手紙も展示される。
男性を翻弄するファム・ファタルとして描かれるいっぽうで、誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性たち。それぞれの物語やモローとの関係をひも解き、新たな切り口でモロー芸術の創造の原点に迫る。