EXHIBITIONS
クリムト展 ウィーンと日本 1900
世紀末ウィーンを代表する画家のひとり、グスタフ・クリムトの、東京では約30年ぶりとなる大規模展覧会が開催される。
19世紀末から20世紀初頭にかけ、ウィーン・モダニズムの旗手として活躍したクリムト。写実的でアカデミックな画風を出発点に、劇場の壁画装飾において名を馳せ、やがて金箔を多用する「黄金様式」の時代を経て、装飾的で抽象的な色面と人物を組み合わせた独特の画風を確立した。
1897年には、保守的なウィーン画壇から離脱し、「ウィーン分離派」を結成。同時代の芸術家らとともに絵画・彫刻・建築・工芸が融合する総合芸術を目指し、新しい造形表現を追求した活動は、エゴン・シーレら次世代の画家たちにも大きな影響を与えている。
本展では、初期の自然主義的な作品から甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、クリムト作品の世界的殿堂・ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の所蔵作品を中心に、画業の変遷を紹介。代表作《ユディトⅠ》や《ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)》、《アッター湖畔のカンマー城Ⅲ》をはじめ、初来日する大作《女の三世代》など、日本では過去最多となる25点以上の油彩画が揃う。
このほか、ウィーンの分離派会館を飾る、全長約34メートルの壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製による再現展示や、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品などもあわせ、ウィーン世紀末美術の精華を展観する。
なお本展は豊田市美術館(2019年7月23日〜10月14日)へ巡回予定。いずれもクリムト作品をまとめて鑑賞できる貴重な機会となる。
19世紀末から20世紀初頭にかけ、ウィーン・モダニズムの旗手として活躍したクリムト。写実的でアカデミックな画風を出発点に、劇場の壁画装飾において名を馳せ、やがて金箔を多用する「黄金様式」の時代を経て、装飾的で抽象的な色面と人物を組み合わせた独特の画風を確立した。
1897年には、保守的なウィーン画壇から離脱し、「ウィーン分離派」を結成。同時代の芸術家らとともに絵画・彫刻・建築・工芸が融合する総合芸術を目指し、新しい造形表現を追求した活動は、エゴン・シーレら次世代の画家たちにも大きな影響を与えている。
本展では、初期の自然主義的な作品から甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、クリムト作品の世界的殿堂・ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の所蔵作品を中心に、画業の変遷を紹介。代表作《ユディトⅠ》や《ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)》、《アッター湖畔のカンマー城Ⅲ》をはじめ、初来日する大作《女の三世代》など、日本では過去最多となる25点以上の油彩画が揃う。
このほか、ウィーンの分離派会館を飾る、全長約34メートルの壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製による再現展示や、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品などもあわせ、ウィーン世紀末美術の精華を展観する。
なお本展は豊田市美術館(2019年7月23日〜10月14日)へ巡回予定。いずれもクリムト作品をまとめて鑑賞できる貴重な機会となる。