EXHIBITIONS

1968年 激動の時代の芸術

2019.02.10 - 03.24

田名網敬一 P.B.GRAND PRIX 1968 作家蔵 協力=NANZUKA

梅田英俊 Peace 1966 日本画廊蔵

山田塊也(イラスト) 『部族』Vol.2,No.1/2 1967-68 三原宏元(ビリケン商会)蔵 協力=SCAI THE BATHHOUSE

菅木志雄 斜位相 1969 作家蔵 協力=小山登美夫ギャラリー

北井一夫 「バリケード」より:ヘルメット 日本大学芸術学部内 1968 作家蔵

羽永光利 新宿西口フォークゲリラ 1969 羽永太朗蔵

 ベトナム戦争の長期化に伴う反戦運動や文化大革命といった騒乱が世界各地で頻発し、20世紀における歴史の転換点であった1968年。日本でも、全共闘運動をはじめ、学生運動・社会運動が展開され、カウンターカルチャーやアングラにみられる過激でエキセントリックな動向が隆盛を極めた。

 社会全体が高揚感に包まれた同時代には、現代美術をはじめ、写真、演劇、舞踏、映画、建築、デザイン、マンガなどの領域においても、破壊的なエネルギーに満ちた先鋭的な試みが次々と勃興。既成の価値や体制に異議申し立てする時代の空気は、芸術家のあいだでも共有されていた。

 本展は、1968年からちょうど半世紀が経過したいまの視点から、激動の時代にあった芸術状況を振り返る試み。当時発表された写真、舞台、建築、マンガなどの現存作品と貴重な資料約400点を展示し、1968年前後の熱気を伝える。