EXHIBITIONS

竹宮惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary

『風と木の詩』より「午睡のKISS」 © 竹宮惠子

 代表作『風と木の詩』で、同性愛、近親相姦、人種差別、虐待などのタブーに正面から向き合い、マンガ界のみならず、芸術表現の新しい扉を切り拓いたマンガ家・竹宮惠子。その後、『地球(テラ)へ…』『天馬の血族』など幅広いテーマで名作を生み出し、マンガ界をリードしてきた。受賞歴に、第9回星雲賞コミック部門、第25回小学館漫画賞、第41回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞。2014年には紫綬褒章を受章した。現在、京都精華大学大学院研究科教授、国際マンガ研究センター長、日本マンガ学会会長を務める。

 180作品、2万6000ページのマンガを発表した竹宮の画業50年を記念した本展では、『風と木の詩』の設定資料を初公開。加えて竹宮の研究成果である精巧な複製原画「原画´(ダッシュ)」のカラーイラスト、貴重な肉筆原稿などを含む約150点を展示し、その足跡をたどる。
 
 会期中には本人を招いたトークショーやサイン会、また劇場版アニメーション『地球へ…』の上映会も行われる。