EXHIBITIONS

Domain of Art 22

タムラサトル展 Wall to Wall

Domain of Art 11 タムラサトル展(2013) 大マシーンでの展示風景 © shinya kigure

Domain of Art 1 タムラサトル展(2008)での展示風景 © shinya kigure

 さいたま市 プラザノースでは「Domain of Art ~芸術創造の領域」と題し、精力的に表現活動を続ける若手美術家の作品を紹介する個展と、美術家と小学生を中心とした参加者が共同制作を行うワークショップ・展示を行ってきた。第22回となる今回はプラザノースの開館10周年を記念して、「Domain of Art」の第1回を飾った美術家のタムラサトルを迎える。

 タムラは1972年生まれ、95年筑波大学芸術専門学群総合造形卒業。一貫して「意味の破壊」をテーマに、映像作品や機械仕掛けで動く巨大な作品、白熱灯を点滅させるインスタレーションなど、国内外で多くの作品を発表してきた。回転・接触・点滅・移動などシンプルな動きを組み合わせて形成される作品は、すべてのものから「意味」を取り去り、「作品そのものが目的となる作品」として存在する。

 プラザノース開館と5周年の過去2回にわたって開催した展覧会で好評を博し、ユーモアとウィットに富んだ作風で幅広い世代の鑑賞者を楽しませたタムラ。本展では、ギャラリーの空間を最大限に利用した大掛かりな機械など新作3点を中心に、再び新たな試みを見せる。