EXHIBITIONS

An Encounter of Two Colorists 二人のカラリストの出会い

David Hockney | Heihachiro Fukuda

2019.02.16 - 03.30

左はデイヴィッド・ホックニー《Untitled No. 12》(「The Yosemite Suite」より) 2010、右は福田平八郎《Blue flags》 1970 © THE CLUB

 イギリスを代表する画家のひとり、デイヴィッド・ホックニーは1971年に初来日した際に、京都市美術館で開催されていた「京都日本画の精華展」を訪れ、福田平八郎の作品に出会った。同展には、福田の《漣》や《新雪》が出展されており、ホックニーは、その色使いや構図に圧倒され、ロンドンのテート・ギャラリーで福田の個展を開きたいとまで話していたという。また、ホックニーが日本を訪れた後に描いた「ウェザーシリーズ」の《雪》《雨》、そして水の表現や風景画には、福田の影響を見て取ることができる。

 本展では、ホックニーの「The Yosemite Suite」シリーズとともに、《花菖蒲》をはじめとした福田の代表作6点を展示。国籍と時代、西洋と東洋を超えたカラリストの競演と、2人が魅せられた自然のリズムと彩りを楽しみたい。