EXHIBITIONS

美しきをより美しく 秋山庄太郎展

2019.01.29 - 03.17

秋山庄太郎 丸山明宏(美輪明宏) 1960年代

秋山庄太郎 蓮 1988

秋山庄太郎 『翳』より《猫を捨てる》 1943

 女性ポートレイトや花の作品などで知られる写真家・秋山庄太郎は1920年、東京・神田生まれ。旧制中学在学中から写真を撮り始め、早稲田大学商学部卒業の43年には写真集『翳(かげ)』を自費出版。早くから写真家として活動を開始するも、同年に陸軍から召集を受けて中国大陸へ渡る。終戦後は二科会写真部の創立に関わるなど、日本を代表する写真家のひとりとして、写真芸術の発展に力を尽くした。

 本展では、「私はいわば、いい意味での通俗を求めてきた」と語った秋山が撮影した膨大な作品の中から、女優、俳優、文士、芸術家といった「時代の顔」とも言える代表的なポートレイトを展示。また、ライフワークとして取り組んだ花の作品、そして写真家としてのターニングポイントとなった欧州外遊時のスナップなど、オリジナルプリントを含む約130点を展示し、その活動の全貌に迫る。