EXHIBITIONS

岡崎和郎「御物補遺」

岡崎和郎 三つの心器 2018

岡崎和郎 心棒像 2018

岡崎和郎 画布上の陶土 2017

岡崎和郎 MAGICボール  2016

 およそ60年間、独自の造形思想のもとに多種多様なオブジェを発表してきた岡崎和郎。「内部」を起点とした初期のオブジェでは、外と内、表と裏、虚と実をめぐる問いかけを示し、次いで身体の痕跡といった人間全般へと対象を広げた。1950年代からは「御物補遺(ぎょぶつほい)」と呼ぶ、部分を通して全体を見通す造形思想を貫き、作品制作に取り組む。

 近年は、樹木や石、溶岩などの自然物をそのまま引用し、自然に対する言及や問いかけを作品化。幾何学的な立体や鉄の棒が組み合わせられたオブジェの中に、日よけや雨よけとして屋根につけられる庇(ひさし)に由来する作品《HISASHI》を配し、自然と人工という異なる領域を点と点が繋ぐように、「補遺の庭」という空間に立ち上がらせる。

 様々な思考を呼び起こし、人としての根源的なあり方を問う岡崎のオブジェ作品。本展は、50年代から現在まで展開される「御物補遺」思想に再び焦点を当てる。