EXHIBITIONS

古川龍生展

2018.11.02 - 12.24

古川龍生 赤い卓上のコップの小草 1955 栃木県立美術館蔵

古川龍生 訪客図 1927 栃木県立美術館蔵

古川龍生 麦 1927 栃木県立美術館蔵

古川龍生 下野の女 1944 栃木県立美術館蔵

古川龍生 蟷螂 1935 栃木県立美術館蔵

古川龍生 猫 1936 栃木県立美術館蔵

古川龍生 夏の砂浜 1966 栃木県立美術館蔵

古川龍生 街 1960 栃木県立美術館蔵

 自然と人間の本来のあり方を見つめ、洒脱な線と繊細な色彩で、詩情豊かな世界をつくり出した栃木県出身の木版画家・古川龍生(本名=龍夫)。10代の頃より独学で版画の制作を開始し、東京美術学校卒業後は教師を務めながら、日本創作版画協会や春陽会に出品。病や戦争による制作活動を中断したが、最晩年まで彫刻刀を握り続けた。

 版画業で生計を立てることなく、独自の表現を追い求めた古川の作品は、生涯でおよそ400点ほどしか残されておらず、知る人ぞ知るものとなっている。

 古川の没後50年に開催される本展では、栃木県立美術館所蔵品から選りすぐった木版画約70点を展示。また画文集、スケッチ帖、習作などの資料も紹介し、孤高の木版画家を回顧する。