川端康成と横光利一展

　「文学の神様」と仰がれた三重県ゆかりの文豪・横光利一と、その生涯を通じて最大の親友であった近代日本を代表する作家・川端康成。2人はともに『文芸時代』を創刊するなど、新感覚派として大正後期から昭和初期にかけて活躍した。

　本展は、横光の生誕120年を記念し、互いに新しい文学表現を目指した若き時代から、日本的な精神や美へと向かう成熟の時代まで、2人の業績や交流、その美意識を、貴重な書簡や書籍、写真、関連する美術作品によって紹介する。

　また、川端康成記念会の協力で、池大雅《十便図》、東山魁夷《冬の花》、古賀春江《煙火》など、川端旧蔵の国宝を含む美術作品を一堂に公開する。